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2006年 07月 09日
宮部みゆきさんを好きになってしまいました
何となく古本屋さんで買った一冊を機に、一気に宮部ファンになってしまいました。
宮部みゆきさんを知ってまだ1、2ヶ月くらいですが、今までで読み終わったのは、

・『我らが隣人の犯罪』
・『魔術はささやく』
・『東京下町殺人暮色』
・『レベル7』
・『龍は眠る』
・『今夜は眠れない』
・『スナーク狩り』
・『火車』
・『長い長い殺人』
・『とり残されて』
・『淋しい狩人』
・『地下街の雨』
・『夢にも思わない』
・『鳩笛草 燔祭・朽ちてゆくまで』
・『人質カノン』
・『蒲生邸事件』
・『心とろかすような マサの事件簿』
・『クロスファイア』

一編たりともはずれなしです。
まだ『理由』も『模倣犯』も読んでいないし、当分楽しみが続きそうです。


スティーブン・キングを読むときはテレビを見ているかのような「文章感」のなさが好きなんですが、宮部さんの文章を読むときには逆にその文章の美しさに感動してしまいます。
その文体、人物・情景描写、ストーリー構成、それぞれの素晴らしさが読んでいてときめくようなわくわく感を与えてくれます。
本当に宮部さんの頭の中には、小さな別の現実世界が入っていて、それを的確に文字に置き換えているかのような生々しさがあります。

『レベル7』は中盤くらいまでは現実離れしたようなストーリー展開ですが、その非現実さと一緒に生々しい現実感も表されていて、読んでいるときは本当に興奮してしまいました。

『火車』はちょうど他の作家さんのちょろい小説を読んだ後だったこともあり(?)、普通ではない展開方法と、登場人物のセリフなど、一つ一つが尋常じゃなく美しく感じられました。

『長い長い殺人』はこの中では一番最後に読んだ一冊ですが、主人公(物語の語り部)がなんと「お財布」。
被害者のお財布だったり、警察官のお財布だったり、犯人のお財布だったりと、それぞれ個性を持ったお財布が物語を先導してくれます。
最初の3、4ページくらいを読んだところで全く感情移入できず、「ついにはずれがきたか・・・」と失礼ながら思ったりもしたのですが、読み終わったときには上記リストの中でもかなり上位に入る大好きな一冊になりました。


こんな素晴らしい宮部さんですが、私がこれまでそうであったように、周りにもあんまり読んでいる人がいなさそう。
なんとなくメジャーすぎて、シドニー・シェルダン(これも読んでないけど)を買うかのような気恥ずかしさがあったんですよね。
勧めてくれた以前の会社の同僚に大感謝です。まだ読んでいないたくさんの本があることを思うと、それだけで幸せ~な感じです。
by smilkobuta | 2006-07-09 00:59 | その他

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